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【第2回|AI社員の作り方】自分の業務を棚卸しして、AIに任せる仕事を見つけよう

JAPANWAVE編集部2026年9月13日読了時間: 9分
【第2回|AI社員の作り方】自分の業務を棚卸しして、AIに任せる仕事を見つけよう
目次

前回は、「一人+AI社員」で事業を動かすAIソロプレナーという働き方について紹介しました。

AIソロプレナーでは、人間が事業の方向性や最終判断を担い、調査・文章作成・資料作成などの仕事をAI社員に任せていきます。

しかし、実際にAI社員を作ろうとすると、最初に次のような疑問が出てきます。

「自分の仕事のうち、何をAIに任せればいいのだろう?」

そこで今回は、自分が普段行っている業務を棚卸しして、次の3つに分類します。

  1. 人間がやる仕事
  2. AIに補助してもらう仕事
  3. AIに任せる仕事

この記事を読みながら実際に手を動かし、AI化の候補となる業務一覧を作っていきましょう。

なぜ最初に「業務の棚卸し」が必要なのか

AIツールを先に導入しても、任せる仕事が曖昧なままでは、うまく活用できません。

例えば、ChatGPTやClaudeに「自分の仕事を効率化して」とお願いしても、AIは次のような情報を知りません。

  • 普段どのような仕事をしているのか
  • どの業務に時間がかかっているのか
  • どのような成果物が必要なのか
  • どこまでAIに任せてよいのか
  • どこから人間の確認が必要なのか

AI社員を作る場合も、人を採用する場合と同じです。

先に仕事を整理し、その後で担当者を決める。

この順番で考えることで、AIに任せる仕事や必要な機能が明確になります。

反対に、仕事を整理せずにAIツールを導入すると、最初は使ってみたものの、いつの間にか使わなくなる可能性があります。

そのため、AI社員を作る前に、まずは自分の仕事を見える化することが重要です。

STEP1:普段の業務をすべて書き出す

最初に、自分が普段行っている業務をすべて書き出します。

この段階では、AIに任せられるかどうかを考える必要はありません。

まずは、自分が何に時間を使っているのかを把握することが目的です。

例えば、私の場合であれば、次のような業務があります。

  • YouTube動画の企画
  • 動画の撮影・編集
  • SNSへの投稿
  • ブログ記事の作成
  • 営業資料の作成
  • 市場・競合リサーチ
  • 問い合わせ対応
  • 商談
  • 請求書の作成
  • 経理・事務作業

ここで重要なのは、仕事を大きな単位のまま書かないことです。

例えば、「YouTube動画を作る」という仕事は、実際には次のような複数の作業で構成されています。

  • 動画のテーマを考える
  • 関連情報を調査する
  • 動画の構成を作る
  • 台本を書く
  • 撮影する
  • 動画を編集する
  • サムネイルを作る
  • タイトルと概要欄を書く
  • YouTubeへ投稿する
  • 公開後の数値を確認する

「動画制作」という大きな単位のままでは、どの部分をAIに任せられるのかが分かりません。

実際に手を動かす作業単位まで分解することがポイントです。

業務を書き出すときの切り口

何から書けばよいか分からない場合は、次のような切り口で普段の仕事を振り返ってみましょう。

  • 毎日行っている仕事
  • 毎週・毎月繰り返している仕事
  • 顧客や取引先とのやり取り
  • 情報を探す、集める、整理する仕事
  • 文章・画像・資料などを作る仕事
  • 別のツールへ情報を転記する仕事
  • 内容を確認・承認する仕事
  • 請求、経理、事務に関する仕事
  • 時間がなくて後回しになっている仕事

カレンダーやタスク管理ツール、メールの送信履歴などを見返すと、普段は意識していない細かな仕事も見つけやすくなります。

まずは直近1週間を振り返り、10個程度の業務を書き出してみましょう。

STEP2:業務の内容を整理する

業務を書き出したら、それぞれの業務について詳しい情報を整理します。

項目

確認する内容

業務名

どのような作業をしているか

発生頻度

毎日、週1回、月1回など

作業時間

1回あたり何分・何時間か

入力情報

作業を始めるために必要な情報

成果物

最終的に作成するもの

作業手順

進め方やルールが決まっているか

判断箇所

人間による確認や判断が必要か

例えば、「ブログ記事の作成」であれば、次のように整理できます。

項目

内容

業務名

ブログ記事の作成

発生頻度

週1回

作業時間

約3時間

入力情報

テーマ、読者、伝えたい内容

成果物

記事の構成と本文

作業手順

調査、構成作成、執筆、推敲

判断箇所

内容の正確性と公開可否を確認する

ここまで分解すると、次のような役割分担が見えてきます。

  • 記事のテーマは人間が決める
  • 情報収集や構成作成はAIに任せる
  • 本文の下書きもAIに任せる
  • 内容の確認と最終判断は人間が行う

このように業務を具体的に整理することで、AIに任せられる部分が見つけやすくなります。

STEP3:業務を3つに分類する

次に、書き出した業務を「人間がやる仕事」「AIに補助してもらう仕事」「AIに任せる仕事」の3つに分類します。

1.人間がやる仕事

経営判断、重要な商談、交渉など、責任や信頼関係を伴う仕事です。

AIに情報整理や選択肢の提案をしてもらうことはできますが、最終的な意思決定は人間が行います。

例えば、次のような仕事です。

  • 事業の方向性を決める
  • 顧客へヒアリングする
  • 取引条件を交渉する
  • 採用する人を決める
  • 商品を試食・試飲して選ぶ
  • 成果物を公開するか判断する

AIは判断材料を出すことはできますが、その結果に責任を持つことはできません。

そのため、重要な判断は人間が担当します。

2.AIに補助してもらう仕事

AIに調査・整理・比較・下書きなどを任せ、人間が確認・修正して完成させる仕事です。

現時点では、多くの知的業務がこの分類に入ります。

例えば、次のような仕事です。

  • 市場や競合の調査
  • ブログ記事の構成・下書き
  • 営業資料のたたき台作成
  • 問い合わせへの返信案作成
  • 会議内容の要約
  • 複数の見積もりの比較
  • SNS投稿案の作成
  • 動画台本の作成

最初からAIにすべて任せるのではなく、まずは人間の作業を補助してもらいます。

AIが作成した成果物を人間が確認し、問題がなければ少しずつ任せる範囲を広げていきます。

3.AIに任せる仕事

手順や判断基準がある程度決まっていて、AIがルールに沿って進めやすい仕事です。

例えば、次のような仕事があります。

  • 定型フォーマットへの情報入力
  • 会議録の作成・保存
  • 指定した条件での情報収集
  • 毎週のレポート作成
  • 定型メールの下書き
  • 成果物の指定フォルダへの保存
  • データの分類・整理

ただし、AIに任せられそうな仕事でも、最初から完全自動化する必要はありません。

しばらくは人間が結果を確認し、品質が安定してから自動化の範囲を広げる方が安全です。

また、次のような元に戻しにくい操作には、人間の承認を入れます。

  • 顧客へのメッセージ送信
  • 契約
  • 決済
  • データの削除
  • SNSやWebサイトへの公開

STEP4:AI化の候補を見つける

3つへの分類が終わったら、「AIに補助してもらう仕事」と「AIに任せる仕事」を見直します。

特に、次の特徴がある業務はAI化の候補です。

  • 繰り返し発生する
  • 作業に時間がかかっている
  • 手順やフォーマットが決まっている
  • 必要な情報をデータとして渡せる
  • 成果物の良し悪しを確認できる
  • 失敗しても人間が修正できる

例えば、毎週3時間かけて作成しているレポートをAIで1時間に短縮できれば、1カ月で約8時間を生み出せます。

一方で、月に1回、10分しか発生しない業務を自動化しても、大きな効果は期待できません。

大切なのは、AIにできるかどうかだけでなく、AIに任せることで本当に時間や負担が減るかを考えることです。

実践:業務棚卸しシートを作ろう

ここまでの内容をもとに、業務棚卸しシートを作成してみましょう。

業務

頻度

作業時間

分類

AIに任せたい部分

SNS投稿

週3回

各30分

AI補助

投稿文と画像案の作成

問い合わせ対応

毎日

各15分

AI補助

内容の分類と返信案の作成

週次レポート

週1回

60分

AIに任せる

数値の集計と文章化

商談

週2回

各60分

人間

事前調査と議事録のみAI補助

ブログ記事作成

週1回

3時間

AI補助

調査、構成、本文の下書き

最初から完璧な一覧を作る必要はありません。

まずは直近1週間の仕事を書き出し、その後も仕事をしながら、気づいた業務を追加していけば十分です。

この段階では、AI化する業務を一つに絞る必要もありません。

まずは候補を見える化し、自分の仕事のどこにAI社員を配置できそうかを把握しましょう。

まとめ

今回は、AI社員を作る前の準備として、自分の業務を棚卸しする方法を紹介しました。

業務棚卸しは、次の流れで進めます。

  1. 普段の業務を作業単位で書き出す
  2. 発生頻度や作業時間、成果物などを整理する
  3. 「人間がやる」「AIに補助してもらう」「AIに任せる」に分類する
  4. AIによって時間や負担を減らせそうな業務を見つける

今回のゴールは、すぐに業務を自動化することではありません。

自分がどの仕事に時間を使い、どの部分をAIに任せられそうかを見える化することが重要です。

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※ 本記事の内容は、執筆時点での情報に基づいています。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。 また、記載されている内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の状況に対する専門的なアドバイスではありません。 ご利用にあたっては、必要に応じて専門家にご相談ください。