Column
その他

【第5回 | Cloudflare入門】Cloudflare Workersとは?何ができるのか解説

JAPANWAVE編集部2026年9月4日読了時間: 6分
【第5回 | Cloudflare入門】Cloudflare Workersとは?何ができるのか解説
目次

これまでの記事では、CloudflareのDNSやCDN、セキュリティ機能について紹介してきました。

CloudflareにはWebサイトを高速化したり、安全にしたりする機能だけでなく、Cloudflare上でプログラムを実行できる「Cloudflare Workers」というサービスがあります。

今回は、Cloudflare Workersとは何なのか、どのような仕組みで、何ができるのかを初心者向けに解説します。

Cloudflare Workersとは?

Cloudflare Workersは、ひとことで言うと、Cloudflareのネットワーク上でプログラムを実行できるサービスです。

通常、Webアプリケーションでプログラムを動かす場合は、AWSなどのクラウドサービスやレンタルサーバーにWebサーバーを用意して、そこでプログラムを実行します。

一方、Cloudflare Workersでは、自分でWebサーバーを用意しなくてもCloudflare上でプログラムを実行できます。

このように、自分でサーバーを管理する必要がない仕組みは「サーバーレス」と呼ばれます。

Cloudflare Workersはどこで動く?

Cloudflare Workersの大きな特徴のひとつが、Cloudflareのグローバルネットワークを利用してプログラムを実行できることです。

Cloudflareは世界各地にネットワークを持っています。

そのため、ユーザーからリクエストが送られると、Cloudflareのネットワーク上で処理できます。

日本のユーザー

近くのCloudflareネットワーク

Workersで処理

ユーザーへレスポンス

このような流れです。

従来のように、遠くにある特定のサーバーまですべてのリクエストを送るのではなく、Cloudflareのネットワークを活用して処理できるのが特徴です。

Cloudflare Workersで何ができる?

Cloudflare Workersを使うと、さまざまなWebアプリケーションやAPIを開発できます。

代表的な用途を見てみましょう。

① APIを作る

Workersを使って、Web APIを作ることができます。

例えば、/api/usersにアクセスすると、

{
  "name": "Taro",
  "age": 30
}

のようなデータを返すAPIを作れます。

外部APIからデータを取得して加工して返す、といった処理も可能です。

② Webサイトへのアクセスを制御する

ユーザーからWebサイトへのリクエストをWorkersで処理して、アクセス方法を変更できます。

ユーザーが古いURLへアクセス

Workersで判定

新しいURLへリダイレクト

このような処理ができます。

URLの書き換えや、特定の条件に応じたレスポンスの変更などにも利用できます。

③ Webアプリケーションのバックエンドを作る

Workersは、単純な処理だけでなくWebアプリケーションのバックエンドとして利用することもできます。

フロントエンド

Cloudflare Workers

データベース

結果を返す

このような構成です。

Cloudflareには「D1」というデータベースや、「R2」というオブジェクトストレージもあります。

これらをWorkersと組み合わせることで、Cloudflare上でWebアプリケーションを構築できます。

D1やR2については、次回の記事で詳しく紹介します。

Cloudflareのサービスと組み合わせやすい

Workersは、Cloudflareが提供する他のサービスと組み合わせて利用できます。

例えば、下記のようなサービスと組み合わせすることができます。

Workers + D1
→ データベースを使ったWebアプリ

Workers + R2
→ 画像やファイルを扱うサービス

Workers + Workers AI
→ AIを利用したWebアプリ

といった構成が可能です。

Workersを中心に、さまざまなCloudflareサービスを組み合わせられるのが特徴です。

CDNとWorkersは何が違う?

これまでの記事で紹介したCDNとWorkersの違いが分かりにくいかもしれません。

CDN
→ コンテンツを効率的に配信する仕組み

Workers
→ プログラムを実行する仕組み

例えば、画像やCSSなどをキャッシュしてユーザーへ高速に配信するのはCDNの役割です。

一方、「アクセスしてきたユーザーによって処理を変える」「APIからデータを取得する」「データベースから情報を取得する」といった動的な処理を実行するのがWorkersです。

両方を組み合わせることで、高速なコンテンツ配信と柔軟なアプリケーション処理を実現できます。

まとめ

Cloudflare Workersは、Cloudflareのネットワーク上でプログラムを実行できるサーバーレスサービスです。

Workersを使うことで、

APIを作る

アクセスや認証を制御する

データベースと連携する

Webアプリケーションを作る

といったことができます。

さらに、CloudflareのD1やR2、Workers AIなどと組み合わせることで、Cloudflare上でさまざまなアプリケーションを開発できます。

Cloudflareは「Webサイトを高速化・保護するサービス」というイメージが強いですが、Workersを利用することで、アプリケーションを開発・実行するためのプラットフォームとしても活用できます。

次回は、CloudflareでWebサイトを公開できる「Pages」、データベースの「D1」、ストレージの「R2」について解説します。

お気軽にご相談ください

AIとITの力で、ビジネス課題を根本から解決します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事をシェア

※ 本記事の内容は、執筆時点での情報に基づいています。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。 また、記載されている内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の状況に対する専門的なアドバイスではありません。 ご利用にあたっては、必要に応じて専門家にご相談ください。