ClaudeCode
Claude Codeの秘密兵器「claude.md」完全ガイド|AIコーディングを効率化する設定術
JAPANWAVE編集部2025年10月16日読了時間: 5分
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claude.mdとは何か?
- claude.md(または
CLAUDE.md
) は、Anthropic が提供する Claude Code(ターミナル上で動作する AI 補助コーディングツール)用のプロジェクト固有設定ファイルです。 - このファイルには、プロジェクトの構造、コーディング規約、設計方針、依存関係など、Claude Code が各リクエスト時に参照すべき「文脈情報(コンテキスト)」を記述します。
- Claude Code はこの
claude.md
を起動時/リクエスト時に自動で読み込むため、プロンプトを補強する「制御パネル」「事前命令文書(higher-level prompt)」として機能します。
なぜ claude.md が重要なのか?
項目 | 意義/メリット |
---|---|
一貫性の担保 | チーム共通のコーディング規約、フォルダ構成、命名ルールなどを明示しておくことで、AI が生成するコードにも統一感を持たせやすくなる。 |
コンテキスト提供 | Claude Code にプロジェクト固有の背景情報を与えることで、曖昧な質問でも適切な回答が得やすくなる。 |
生産性向上 | プロンプトで都度細かく指示しなくても、CLAUDE.md に書かれた内容が最適化の手助けになる。S |
コスト削減 | 特にトークン制限がある環境では、毎回プロンプトに過剰な説明を入れるより、 |
また、最近の応用例では、claude.md
と MCP(Model Context Protocol) を組み合わせて使うことで、より強力なドメイン特化型エージェントを構成する手法も紹介されています!
claude.md に書くべき主要セクション(テンプレート案)
以下は、典型的な claude.md
に含めるとよいセクションと、その目的例です。
# CLAUDE.md — このリポジトリ向け Claude Code 設定
## 目的 / ドメイン
- このプロジェクトは Web アプリケーションで、React フロントエンド + Node.js API を使う
- 管理画面、ユーザー登録、OAuth 認証、通知機能を含む
## ディレクトリ構成 / フォルダの意図
- `/src/client` — React アプリ本体
- `/src/server` — Express API / ビジネスロジック
- `/scripts` — ビルドやデプロイ用スクリプト
## コーディング規約 / スタイルガイド
- JS: ES Modules、セミコロンあり、シングルクォート
- 型定義は TypeScript で記述
- 命名規則: camelCase(関数/変数)、PascalCase(クラス/コンポーネント)
## 技術スタック / ライブラリ
- React 18, Redux Toolkit, React Router
- Node.js 20, Express, Prisma(ORM)
- Prisma schema や DB 設計に関する補足
## 禁止事項 / 注意点
- `any` 型の乱用禁止
- 大きなファイルのインライン化は避ける
- 生成されたコードには必ずレビューを入れる
## 参考例 / スニペット
(実際のコード片や API インターフェース例などを記載)
## 更新ポリシー
- `claude.md` はリポジトリと同じように変更・バージョン管理
- AI が間違った動作をしたらここに反映し、次回以降に活かす
注意点・ベストプラクティス
- ファイルは簡潔に保つ:冗長すぎる記述はトークンを圧迫し、AI の処理効率を落とす恐れあり。
- 随時アップデートする:プロジェクトが進むにつれて設計変更や技術選定が変わるため、
claude.md
を生きたドキュメントとして維持するべき。 - セクションを分割する:大きな
CLAUDE.md
を避け、「コーディング規約専用」「テスト戦略専用」など補助的に分ける運用も、コミュニティで試されている手法。 - 優先度をつけて命令を書く:重要な方針や禁止事項を上位に書き、見落とされにくくする
- コメントや説明文 (verbosity) に注意:説明を入れすぎるとノイズとなるため、必要最小限にとどめる
まとめ
claude.md
は、Claude Code を使ったプロジェクトにおいて「AI に常に与えておくべきプロンプト設定ファイル」の役割を持つ- プロジェクトの構造、ルール、技術選定、禁止事項などを明示的に与えることで、AI がより一貫性あるコードを生成できる
- 一方で過度な記述や古くなった記述は逆効果になるため、適切な設計と運用が鍵
※ 本記事の内容は、執筆時点での情報に基づいています。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。 また、記載されている内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の状況に対する専門的なアドバイスではありません。 ご利用にあたっては、必要に応じて専門家にご相談ください。