ChatGPT

【OpenAI API】破産回避!ChatGPT APIの利用料金に制限(上限)をかける設定方法

JAPANWAVE編集部2025年12月3日読了時間: 4分
【OpenAI API】破産回避!ChatGPT APIの利用料金に制限(上限)をかける設定方法

ChatGPT API(OpenAI API)を使ってツール開発をしていると、「もしプログラムが暴走したらどうしよう?」「クレジットカードから無限に引き落とされないか?」という不安がつきまといますよね。

Gemini APIと異なり、OpenAI APIは設定が非常にシンプルですが、場所が少し分かりにくいのが難点です。

この記事では、「設定金額を超えたら通知する(Soft Limit)」と「設定金額で強制停止する(Hard Limit)」の2つの設定方法を解説します。

1. OpenAI APIの「2つの安全装置」

OpenAIの管理画面(Platform)には、コスト管理のために2つの重要な設定項目があります。

  1. Soft Limit(ソフトリミット): 設定した金額に達すると、管理者にメール通知が届きます。APIは止まりません。「そろそろ使いすぎだな」と気付くためのアラートです。
  2. Hard Limit(ハードリミット): 設定した金額に達すると、APIがリクエストを拒否(停止)します。これ以上課金されることはありません。これが「パケ死」を防ぐ最後の砦です。

2. 設定手順(Usage Limits)

設定はすべて OpenAI Platform から行います。

手順

1. OpenAI Platform にログインします。

2. 画面右上の歯車アイコン [Settings] をクリックします。

3. 左サイドバーの [Billing] メニュー内にある [Limits] を選択します。

4. 画面中央にある 「Organization budget」 という項目を確認します。

ここにある2つのボタンで制限を設定します。

① 上限金額(Hard Limit)の設定方法

絶対にこれ以上使わせない「強制停止ライン」の設定です。

  1. [Edit budget] ボタンをクリックします。
  2. Monthly budget の入力欄に、月間の上限金額(ドル)を入力します。(例: $20)
  3. [Save] または [Confirm] をクリックして保存します。

これで、この金額に達するとAPIリクエストが拒否されるようになります。

② 通知アラート(Soft Limit)の設定方法

「そろそろ使いすぎ」をメールで知らせる設定です。

  1. [Add alert] ボタンをクリックします。
  2. 通知を送りたいタイミングを設定します。
    • 金額指定: 具体的な金額(例: $10)
    • 割合指定: 予算の何%か(例: 50% reached)
  3. 設定を保存します。

注意点: 反映には数分のラグがある場合があります。テスト時は少し余裕を持った金額設定にしておきましょう。

3. 注意:プリペイド(前払い)方式の場合

最近のアカウント作成者(Tier 1など)は、「Credit Balance(前払いクレジット)」方式になっていることが多いです。

この場合、そもそも「チャージした金額(例えば$10)しか使えない」という仕様のため、それが最強のハードリミットになります。

  • 前払いユーザーの場合: クレジットカードを登録して「Auto-recharge(自動チャージ)」をOFFにしておけば、チャージ分を使い切った時点でAPIが止まるため、意図しない高額請求は発生しません。

    ※自動チャージをONにする場合は、上記で解説した「Monthly budget」の設定が必須です。

4. まとめ:APIキー取得とセットで設定しよう

APIを利用したアプリ開発は楽しいですが、クラウド破産は笑えません。

  • Soft Limit で早めに気づく
  • Hard Limit で最悪の事態を防ぐ

この設定は1分で終わります。個人開発なら月額上限を$10〜$20程度に設定しておくだけで、精神的な安心感が段違いです。今すぐ設定を確認してみてください!

お気軽にご相談ください

AIとITの力で、ビジネス課題を根本から解決します。まずはお気軽にご相談ください。

システム開発について相談する

この記事をシェア

※ 本記事の内容は、執筆時点での情報に基づいています。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。 また、記載されている内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の状況に対する専門的なアドバイスではありません。 ご利用にあたっては、必要に応じて専門家にご相談ください。