Claude Codeの最強機能「Rewind」とは?AIコーディングのミスを即座に解決する新常識
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Claude Codeの最強機能「Rewind」とは?AIコーディングのミスを即座に解決する新常識
近年、エンジニアの間で急速に普及しているAnthropic社のCLIツール「Claude Code」。
その中でも、開発効率を劇的に高める神機能として注目されているのが「Rewind(リワインド)」です。
「AIが意図しないコードを生成してしまった…」 「少し前の状態に戻して、別の実装を試したい」
そんな悩みを一瞬で解決するRewind機能について、その仕組みから具体的な使い方、活用シーンまで徹底解説します。
1. Claude Codeの「Rewind」機能とは?
Rewindは、一言で言えばClaude Code内での「タイムマシン機能(チェックポイント復元)」です。
Claude Codeは、ユーザーとのやり取りやAIによるファイル編集の履歴を「チェックポイント」として自動的に記録しています。Rewindを使えば、Gitのコミット操作などを介さずに、対話の履歴やコードの状態を過去の特定の時点まで「巻き戻す」ことができます。
主な特徴
- 自動保存: プロンプトを送信するたびに、自動でチェックポイントが作成されます。
- 柔軟な復元: 「会話だけ」「コードだけ」「その両方」を選んで戻せます。
- リスクゼロの実験: 失敗を恐れずに大胆なリファクタリングをAIに依頼できます。
2. Rewind機能の使い方は?
使い方は非常にシンプルです。Claude Codeの対話モード(ターミナル)で以下のいずれかのアクションを行います。
① スラッシュコマンドを使用する
/rewind
ターミナルに /rewind と入力して実行すると、過去の履歴一覧が表示されます。

② ショートカットキーを使用する
Esc キーを2回連続で押すことでも、Rewindメニューを即座に呼び出すことが可能です。マウスを使わずキーボードだけで完結するため、爆速で作業を戻せます。
3. 選べる「3つの復元モード」を理解する
Rewindを実行すると、どの範囲を復元するか以下の3つの選択肢が表示されます。状況に合わせて最適なものを選びましょう。

モード | 内容 |
|---|---|
Restore code and conversation | コードの状態とチャットの履歴、両方をその時点まで戻します。(最も一般的) |
Restore conversation | コードの変更は保持したまま、AIとの対話履歴だけを戻します。 |
Restore code | 会話の流れは維持しつつ、ファイルの内容だけを前の状態に戻します。 |
4. どんな時に役立つ?具体的な活用シーン
ケースA:AIが迷走してしまった時
AIに複雑な指示を出した際、途中で意図しない方向にコードが書き換わってしまうことがあります。そんな時、Rewindで正常だった時点まで戻せば、指示を出し直してやり直すことができます。
ケースB:複数の実装パターンを試したい時
「まずはA案で実装してみて、微妙だったらB案を試そう」という場面。A案が完成した後にRewindでコードを戻せば、綺麗な状態からB案の検証に入れます。
ケースC:バグの混入を即座に修正したい時
AIが編集した後にテストが通らなくなった場合、Git checkoutを使うまでもなく、Rewind一発で元の「動く状態」へ復旧できます。
5. 使う前に知っておきたい注意点
非常に強力なRewind機能ですが、以下の点には注意が必要です。
- 手動編集は追跡されない: Claude Codeを介さず、自分でエディタで直接書き換えた内容はRewindの対象外となる場合があります。
- Bashコマンドの影響:
/bashで実行したコマンド(例:rmでファイルを消す、mvで移動するなど)によって生じた変化は、自動チェックポイントで完全には戻せないことがあります。 - Gitの代わりではない: Rewindはあくまで「セッション内」の作業を効率化するものです。プロジェクトの長期的な管理やチーム開発には、引き続きGitによる管理が必須です。
まとめ:Rewindを使いこなしてAI開発を加速させよう
Claude CodeのRewind機能は、「AIとのペアプロにおけるUndoボタン」です。
これまでは「AIが間違えたら手動で直すのが面倒」と感じていた場面でも、Rewindがあればノーリスクで何度でもトライ&エラーが繰り返せます。
まだ使ったことがない方は、ぜひ /rewind や Esc 2回押しを試して、その快適さを体感してみてください!
※ 本記事の内容は、執筆時点での情報に基づいています。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。 また、記載されている内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の状況に対する専門的なアドバイスではありません。 ご利用にあたっては、必要に応じて専門家にご相談ください。