Gemini

NanoBananaPro APIの始め方と活用法

JAPANWAVE編集部2025年12月1日読了時間: 8分
NanoBananaPro APIの始め方と活用法

はじめに

今回は、最近話題のNanoBananaProのAPI利用方法について解説します。 「NanoBananaProを自社プロダクトに組み込みたい」「APIを使って作業を自動化したい」と考えている開発者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、APIキーの取得から、Pythonを使った実際の実装コードまで、ステップバイステップでご紹介します。

1. NanoBananaPro APIとは?

Nano Banana Proについての概要説明は下記の記事にて紹介しております。

2. 事前準備:APIキーの取得

まずはAPIを利用するための鍵(API Key)を取得しましょう。

⚠️ 注意: APIキーはパスワードと同じです。GitHubなどの公開リポジトリには絶対にアップロードしないように管理してください(.envファイルなどでの管理を推奨)。

ステップ1:APIキー作成画面へアクセス

まず、Google AI Studioのダッシュボードにログインします。 画面左側のメニューにある 「Get API key(APIキー)」、もしくは画面右上にある 「APIキーを作成」 ボタンをクリックしてください。

ステップ2:キーの設定と作成

「新しいキーを作成する」という画面が表示されます。 ここで、管理しやすいようにキーの名前を設定しましょう。

  • キー名の設定: 今回は分かりやすく nano-banana-pro と入力します。
  • プロジェクトを選択: 使用するプロジェクト(例:image-ai)を選択します。

入力が完了したら、右下の 「キーを作成」 ボタンをクリックします。

ステップ3:発行されたキーをコピー

APIキーが正常に作成されると、リストに新しいキーが表示されます。 nano-banana-pro の行にある コピーアイコン(四角が重なったマーク)をクリックして、APIキーをコピーしてください。

これでAPIキーの取得は完了です! このキーを使って、次のセクションから実際にプログラムを動かしていきましょう。

💡 【重要】お支払い情報(Billing)の設定について

APIキーのリストを見ると、作成したキーの横に**「お支払い情報を設定」という青いリンクが表示されている場合があります。

基本的なテストは「無料枠」のままでも可能ですが、もし本格的に開発を行う場合(APIの呼び出し回数制限を緩和したい場合など)は、このリンクをクリックしてクレジットカード情報(Google Cloud 請求先アカウント)を紐付ける必要があります。

※「無料枠」のままだと、短時間に何度もアクセスした際にエラー(Rate Limit Exceeded)になることがあります。安定して使いたい場合は設定を推奨します。

3. 実装:PythonでAPIを叩いてみよう

ここでは、最も一般的なPythonの requests ライブラリを使った実装例を紹介します。

環境構築

まずはライブラリをインストールします。

pip install requests

基本的なリクエストコード

以下は、NanoBananaProへデータを送信し、結果を受け取るためのサンプルコードです。

import requests
import json
import os

# エンドポイントの設定(※実際のドキュメントを参照して書き換えてください)
API_URL = "https://api.nanobananapro.com/v1/execute"

# APIキー(環境変数から読み込むことを推奨)
API_KEY = os.getenv("NANOBANANAPRO_API_KEY", "あなたのAPIキーをここに入力")

def call_nanobananapro_api(input_text):
    headers = {
        "Authorization": f"Bearer {API_KEY}",
        "Content-Type": "application/json"
    }

    # 送信するデータ(ペイロード)
    payload = {
        "data": input_text,
        "mode": "fast",  # ※パラメータ例
        "options": {
            "detail_level": "high"
        }
    }

    try:
        response = requests.post(API_URL, headers=headers, json=payload)
        
        # ステータスコードの確認
        response.raise_for_status()
        
        # 結果のJSONを取得
        result = response.json()
        return result

    except requests.exceptions.RequestException as e:
        print(f"エラーが発生しました: {e}")
        return None

# 実行テスト
if __name__ == "__main__":
    sample_input = "テストデータです"
    response_data = call_nanobananapro_api(sample_input)
    
    if response_data:
        print("--- API Response ---")
        print(json.dumps(response_data, indent=2, ensure_ascii=False))

4. 開発時の注意点とTips

レートリミット(利用制限)について

NanoBananaProのAPIには、プランごとに利用回数の制限(レートリミット)が設けられている場合があります。

  • Freeプラン: 1分間に〇回まで
  • Proプラン: 無制限 レスポンスヘッダーに含まれる X-RateLimit-Remaining などを確認し、エラーハンドリングを実装しておきましょう。

エラーハンドリング

ステータスコード 401 が返ってきた場合はAPIキーの間違い、429 はリクエスト過多です。本番環境では、リトライ処理(指数バックオフなど)を入れるとより堅牢なシステムになります。

5. まとめ

NanoBananaProのAPIを使えば、複雑な処理もわずか数行のコードで実装可能です。 ぜひ、あなたのプロジェクトにも導入して、開発の幅を広げてみてください!

参考リンク:

お気軽にご相談ください

AIとITの力で、ビジネス課題を根本から解決します。まずはお気軽にご相談ください。

システム開発について相談する

この記事をシェア

※ 本記事の内容は、執筆時点での情報に基づいています。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。 また、記載されている内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の状況に対する専門的なアドバイスではありません。 ご利用にあたっては、必要に応じて専門家にご相談ください。