失敗するWebシステム開発会社の探し方・選び方 5選
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失敗するWebシステム開発会社の探し方・選び方 5選
「Webサービスを作りたいけど、自分はエンジニアじゃないから分からない…」 「とりあえず検索して、良さそうな会社に問い合わせてみよう」
ちょっと待ってください。その動き出し、危険信号です。
システム開発やWeb制作は、車や家電を買うのとはわけが違います。目に見えない「技術」を買うため、非エンジニアの発注者はカモにされやすく、数百万円をドブに捨てる事例が後を絶ちません。
この記事では、あえて「確実にプロジェクトを炎上させ、失敗に導くための開発会社の探し方」を5つ紹介します。
もし、これらに当てはまる行動をしていたら、今すぐ考えを改めてください。
1. 「最安値」の見積もりを出した会社を即決する
失敗への最短ルートは、「金額だけで判断すること」です。
複数の会社に見積もり(相見積もり)をとった際、A社は500万円、B社は450万円、C社は200万円だったとします。「C社すごい!安い!ここにしよう!」と決めるのが、失敗の王道です。
なぜ失敗するのか?
IT業界において「安さ」には必ず裏があります。
- 経験の浅い新人エンジニアを練習台としてアサインしている
- 必要な機能が含まれていない(後から追加請求の嵐)
- テスト工程を省いている(バグだらけで納品)
教訓: 極端に安い見積もりには、「なぜ安いのか?」を問い詰めてください。
「他社より2割高いが、リスク管理が万全」な会社の方が、結果的に安く済むことがほとんどです。
2. 「なんでもできます!」と言うイエスマンを選ぶ
こちらの要望に対して、「あ、できますよ」「簡単です」「全部任せてください」と即答する営業マンがいる会社を選びましょう。気持ちよく契約できますが、プロジェクトは地獄を見ます。
なぜ失敗するのか?
優秀な開発会社ほど、安易に「できる」とは言いません。
「その予算でその機能はオーバースペックです」 「その納期だと品質が担保できません」 「代わりに、まずはこの機能から作りませんか?」
このように、プロとして「御社のためにNoと言える」のが本当のパートナーです。
何でもイエスと言う会社は、契約を取ることが目的で、作った後のことは考えていません。
教訓: リスクやデメリットを隠さず説明してくれる会社を選びましょう。
3. 「丸投げ」を歓迎する会社に頼む
「ITのことは分からないので、全部お任せします(丸投げ)」 このスタンスで発注し、それを受け入れる会社を選ぶと、誰も使わないゴミシステムが完成します。
なぜ失敗するのか?
開発会社は「システムを作るプロ」であって、「あなたのビジネスのプロ」ではありません。
「Amazonみたいなサイトを作って」とだけ伝えても、ターゲットは誰か? 決済方法は? 商品管理は? という細部が決まっていなければ、エンジニアは動きようがありません。結果、開発側の想像で作られた「コレジャナイ」成果物が納品されます。
教訓: 「一緒に仕様を考えてくれる」「ビジネスモデルを理解しようとしてくれる」会社を探してください。丸投げOKな会社は、思考停止しているだけです。
4. 作った後の「保守・運用」の話をしない
「納品=ゴール」だと思っている開発会社(そして発注者)は、リリース直後に絶望します。
なぜ失敗するのか?
Webシステムやアプリは、作ってからがスタートです。
- OSのアップデートで急に動かなくなる
- アクセスが集中してサーバーが落ちる
- ユーザーから想定外のバグ報告が来る
契約時に「保守費用(月額メンテ費)」の話を曖昧にする会社は、作った後に逃げる気満々です。
教訓: 見積もりの段階で「リリース後のサポート体制」と「月額ランニングコスト」を明確に提示する会社を選びましょう。
5. 専門用語(カタカナ)を並べ立てる担当者を信じる
「サーバーサイドはGo言語で、フロントはReactを採用し、AWSのLambdaでサーバーレス構成にしてスケーラビリティを担保します」
非エンジニアに対して、このような説明をしてくる担当者を「頭良さそう!」と信頼してはいけません。
なぜ失敗するのか?
これは「コミュニケーション能力の欠如」です。 発注者のレベルに合わせて分かりやすい言葉に翻訳できない担当者とは、開発中も意思疎通がうまくいきません。「言った・言わない」のトラブルに発展する可能性大です。
教訓: 「専門用語を使わずに説明してください」と頼んでみてください。それで説明できない担当者は、システムの本質を理解していないか、相手への配慮が欠けています。
まとめ:失敗しないために「パートナー」を探そう
これら5つの「失敗する探し方」を避ければ、良い開発会社に出会える確率はグッと上がります。
- 安さだけで選ばない
- Noと言ってくれる会社を信頼する
- 丸投げせず、一緒に考える
- リリーズ後の保守運用を重視する
- 分かりやすい言葉で話す人を選ぶ
システム開発は「業者への下請け発注」ではなく、「ビジネスパートナー選び」です。あなたのビジネスを成功させるために、対等な立場で議論できる相手を探してください。
※ 本記事の内容は、執筆時点での情報に基づいています。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。 また、記載されている内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の状況に対する専門的なアドバイスではありません。 ご利用にあたっては、必要に応じて専門家にご相談ください。